わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

和牛が鰯に

 上を見れば明らかに空があり、下を見れば明らかに海があることはわかっているのだが、両方とも重金属の影のような色をしていたので、境目、つまり水平線がどこにあるのかがわからない。重たい空の色はシケの予兆だったようで、静かだった海はたちまち荒れ狂い、サーファーが大喜びしそうなビッグウェーブが次から次へと押し寄せる中、ぼくは小さな船に乗り、どこかへ向かおうとしているのだが、それがどこなのかはわからない。波の大きさに目を奪われていたら、その様子をなぜかテレビが取材していた……という夢を見た。
 七時起床。早朝から陽射しは強く、布団を干そうかと思ったものの鋭い陽射しに生地がやられてしまうのではないか、と少々不安になるが構わず干してみたら、結果的にはへいちゃらだった。
 午前中に掃除を済ませ、近所にある100円ショップと生協へ買い物に行ったのだがそれだけで汗は止まらぬようになり、午後は、今夜は牛肉のタタキをつくってサラダにし、叙々苑のドレッシングをかけて食べようと思っていたので上等な和牛肉を手に入れるために「クィーンズ伊勢丹」に行こうかと思っていたのだがとても出かける気になれず、アイロンをかけながら「アメトーーク」や「やりすぎコージー」など録画しておいたお笑い番組を観ていたのだが、すると不思議なことに今度は無性に出かけたくてたまらなくなり、十六時、まだ陽射しは強かったのだが嫌がるカミサンを連れ出して無理やり外出し、「クィーンズ伊勢丹」に向かう。だが狙っていた和牛のブロックは今日は売り切れらしく、お願いすれば出てきたのかもしれないがそうする気になれず困っていたのだが、おいしそうな鰯が四尾で四百円くらい、一匹百円、これはいいのではないか、ということで購入し、家に帰ってさっそく手開きし、醤油、みりん、酒、砂糖、生姜で煮汁をつくって圧力鍋で一気に煮た(当たり前の作り方なのでレシピは書きません)。これがまあ、うまいのなんの。牛じゃなくてこちらを買って大正解なのであった。