「デトロイト・メタル・シティ」

　観ましたぜ、比呂美ねーさん。内容は原作よりかなりソフト。間違ってもスパンキン風林火豚や東京タワーにレイプなど期待してはいけない。日本映画の典型的ハッピーエンド型サクセスストーリーのパターンに、あの狂乱の物語を無理やり押し込んだ感じ。あちこちで言われているように松山ケンイチの演技は生理的な嫌悪感を一気に高めるとんでもない破壊力がある。俳優陣で特筆すべきはふたりの女性。ひとりは、ファックファックと叫びタバコを舌で消すクレイジーな社長を羞恥心など吹き飛ばして演技した松雪泰子。もうひとりは、のだめのかーちゃんとはまた違った、呑気だが妙に悟ったところもある日本のおかーさんを演じた宮崎美子。それから、グリとグラを演じた犬もよかった。

デトロイト・メタル・シティ (1) (JETS COMICS (246))

デトロイト・メタル・シティ 6 (ジェッツコミックス)

　音楽面は予想外に素晴らしかった。「SATSUGAI」をはじめとするDMCの曲はすべて、デスメタル調だがうまくポップな雰囲気を醸し出していて聴きやすい。金玉ガールズの「デタラメ・マザコン・チェリーボーイ」はパンクっぽくはなかったが、木村カエラか土屋アンナがホントに歌いそう。一方、ジャックの「ファッキンガム宮殿」はちょっと退屈だったかな。

魔界遊戯~for the movie~(初回限定盤)(DVD付)

SATSUGAI/甘い恋人(初回)(DVD付)

映画「デトロイト・メタル・シティ」オリジナル・サウンドトラック

デタラメ・マザコン・チェリーボーイ~for the movie~

サリーマイラブ ~for the movie~

　それから小道具。ギターはGibsonが協力しているようだが、うーん、ここはやっぱりKillerかB.C.リッチにしてほしかった。どっちも原作の雰囲気からは離れるけど。（以下は参考。クラウザーモデルじゃないよ）
[rakuten:39thanks:10000577:detail]
[rakuten:waxmusic:10004164:detail]
[rakuten:auc-waudio:10000151:detail]