わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

悲しいから

 六時起床。猛烈に喉が痛い。口開いて寝ちまったか。深夜、灯りのない中で喉が痛むと、闇が赤く腫れた粘膜のように思えてくる。自分の喉が、その粘膜の中で一番赤く腫れている。そんな錯覚に襲われる。寝ぼけているというよりも、何かにダマされているという感覚に近い。無論、芝居をしかけてくるようなヤツはそばにいないのだが。ならば何にダマされているのか、と自問自答する気はまったくない。
 仕事。某パンフに没頭するも、思い起こすに先週は土日両方ともせっせと働いていたのだから、今日で連続十三日労働ということになる。そのほとんどをデスクワーク、しかもうにゃうにゃと販促の企画だのパンフレットの企画だのコピーだのについやしていたのだから、いい加減飽きてくる。
 夕方、かかりつけの医院へ。喘息の発作予防のために、今日から毎日ステロイド吸入をすることになってしまった。ありゃま。もっとも、処方されたのは一番軽いタイプのようだ。吸入方法を看護士のおねーちゃんに教えてもらった。吸入するときは息を吐いてから、それでないと成分を吸えなくて悲しいから、とか、吸入が終わったらきちんと吸い口を拭いて、そうしないと臭くなって悲しいから、とか、なにかにつけて「悲しいから」という言葉を使っていた。そう言う彼女の表情はまったく悲しそうではない。ずっと笑っていた。悲しさをおもしろがるような太さがあった。
 帰宅すると、途切れた集中力が復活しない。モノが考えられない。しかたないので部屋を掃除した。