何度も目が覚めた。花子に起こされているばかりではない。渇きを感じ、そこで眠りが途切れる。夢の中での渇きなのか、現実の渇きか、それとも両方なのかが、判然としない。ひとまず起き上がり、キッチンへ向かい、冷水を一口、二口と飲んで、ふたたび眠る。一時間か二時間で、渇きはふたたび訪れる。もう一度飲むべきか、悩む。しかし飲み過ぎたところで害はない。飲む。飲みながら、渇きの理由を考える。どうも肉体的現実的に渇いているわけではないような気がする。といって、欲求不満で何かに強烈に飢えているというわけでもない。あるとすれば、深層か。寝惚けたアタマで、夢を辿る。辿れば辿るほど、わからなくなる。夢の内容も、辿る理由も。いつしか、ふたたびみたびと、眠りに落ちる。そこで見る夢は、渇いているのか、いないのか。
六時起床。眠気覚ましにテレビのスイッチを入れる。朝は「めざましテレビ」と決めている。アヤパンの笑顔でいくらか目覚め、軽部のギャグでむかついて目覚め、佐野の寝惚けたツラでさらにむかついて目覚め、大塚さんのフォローで平常心に戻り、アヤパンの笑顔でいくぶん心が和み、皆藤愛子のもったりした天気予報で妙な気分になる。渇いているだのいないだのは、もうすっかり気にしていない。
午前中だけ仕事。某官公庁パンフレット。
午後は散歩を兼ねて青梅街道沿いのOKマートへ。善福寺川にはオナガガモがわんさかと。逆さまになって水面下にあるエサを取ったり、ばしゃばしゃと暴れて水しぶきを飛ばしたり。尻からぴょいと伸びる尾羽の群れに混じって、コガモがちらほらと。さらに、そこにセキレイが混じる。空ではヒヨドリがキーキーと大騒ぎ。秋は、鳥が騒々しい。
帰宅後は、ずーっと前に録画しておいた「TAKESHIS’」を観る。かなりがっかり。詳細別項。
夜は読書。比呂美ねーさんの新刊だの、[読書日記]には挙げていない本だの。