わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

冬将軍が来る前に

 おでんが好きだ。店で喰うのではなく、屋台でもなく、ましてやコンビニでもなく、自宅で、あるいは友人知人宅で、鍋料理としてつっつきあうのが好きだ。何人かでおなじおいしさを共有できる鍋料理はおそらく最高のエンターテイメントのひとつに数えられようが、ぼくは中でもおでんがとくに気に入っている。練り物が好きなのだ。がんもだのつみれだのゴボウ巻きだの、そしてなんといっても薩摩揚げ。これさえ喰ってりゃもう最高、ほかの練り物はいらん、と言い切れるほどではないが、まあコレに近いくらいの愛情はある。だが、おでんとは水炊きや寄せ鍋すき焼きチゲなどと比べてえらく手間がかかる。手間と言うよりは、時間がかかる。買ってきたネタを一時間や二時間煮込んだ程度では、まったくおいしくない。一昼夜は寝かす必要がある。だから自分ではおでん鍋はやらない。でも、食べたくなったらどうするか。ずるがしこいぼくは、義父母に頼むことにしている。義父母もおでん好きだから、喜んで用意してもらえる。こちらは菓子だの酒だのを持参し(最近はぼくが断酒してしまったので酒は持参しないのだが)、味がしっかり染みこんだ特製おでんを、のんびりとつつく。さほど厚かましい性格ではないので年に一度くらいしかお願いできぬが、欠かせぬ楽しみとなっている。今年は冬将軍が来る前におでんの神に、はよ喰え、はよ喰え、今のうちに喰え、とそそのかされたような気がしたので、昨日のうちにお願いしておいた。だから今日の夕食はおでんだ。
 わーい楽しみだなー、とうきうきしつつ、昨夜は二時に就寝。そのままの精神状態で八時過ぎに起床。遠足に行く子どもじゃあるまいし。あほか、と自身を批判しつつ、掃除洗濯お片付け。いらん靴が七、八足出てきたので全部捨てた。
 午後から吉祥寺へ。井の頭公園をカミサンと散歩。カルガモオナガガモキンクロハジロハシビロガモオオバンオシドリ、ホームレスのおっちゃんが飼っている猫、そしてドブロギターとハープで聴かせてくれる、ブルースマンのじーさんのストリートライブ。公園で、だけど。
 L.L.Beanなど覗いてから荻窪へ。義父母宅でおでんを食す。今年はなぜかかまぼこが入っていた。岡山出身の義父のところでは入れるらしい。汁を吸ってクタリとした感じ。食べてみると、生のまま食べるかまぼことはまったく違った食感で驚く。薩摩揚げともちくわとも違う。水分を含んだ分だけふくれるのか、あのツルリとした食感がなくなっている。だからといってぼそぼそしているわけではない。
 二十時過ぎ、腹一杯状態でおいとまする。昨日のイタリアン(ピザとラザニア)、そして今日のおでんで、1kg太ってしまった。ありゃま。
[rakuten:yamatoku:630486:detail]
[rakuten:bunza:525298:detail]