わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

古井由吉「瓦礫の陰で」

「新潮」1月号掲載。前半は、戦時中に瓦礫の中でゆきずりの他人とまじわってしまった男が、その女と再開すべく焼け野原を彷徨い歩く。妙なシチュエーションにたちまち順応し、あとになってそれを訝しむ。あるいは、それに惹かれる。その理由は、よくわからない。ただ、本能的に自身が求めるものを探しつづけているだけ。