「群像」1月号掲載の掌編小説。老年にさしかかったふたりの男の、何気ないようでいて生き方の本質を探るような会話の断片。ちょっと引用。
しかし全体として、こう言えますね。何もない虚空が果てしなく広がっていて、その途中の或る高さから、人が、たとえば、ぼくが、さあっと、斜めに斜めにと、降りていく……。人生って、そんなものでした。いや、振り返って見れば、そんなものだった、と言えるようですね。
- 作者: 高橋たか子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/04/21
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (5件) を見る
- 作者: 高橋たか子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/06
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (2件) を見る