わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

古川日出男『聖家族』

 第1章にあたる「狗塚らいてうによる「おばあちゃんの歴史」」読了。
 ラストは美しき兄妹愛で締めくくられた。
 ミニマムな歴史、とでも言えばいいのだろうか。数代にわたる一族の物語だから「歴史」だと感じるのは当然なのだが、いわゆる歴史小説、時代小説とは異なる感覚、というよりエネルギーかな、が作品にみなぎっている。……そうか、歴史創造の力なのか。うそっぱちの歴史ではある(のだろう、たぶん)が。

聖家族

聖家族

二〇〇二年のスロウ・ボート (文春文庫 (ふ25-1))

二〇〇二年のスロウ・ボート (文春文庫 (ふ25-1))

13 (角川文庫)

13 (角川文庫)