わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

声を借りれば

 桜の季節は、鼻炎の季節。いつの間にか、そんなことになっていた。花粉アレルギーはないので如月弥生、ウチのカミサンのような花粉症の人が苦しむ季節はどうってことなく、せいぜい季節の変わり目で軽めの風邪を引く程度なのだが、卯月となると、桜の花粉というわけではないと思うが、どういうわけか、鼻が荒れる。今朝もふたつの鼻孔は常にぬれっぱなしのつまりっぱなし、そして時折、ベエッショイ、ベエッショイ、とクシャミが吹き出す。原因がわからないから厄介だ。まあ、仕方ない。鼻が調子悪いと言っても、花粉全盛期のカミサンよりはよっぽど軽い。生活や仕事に支障を来すわけでもない。気軽に構えて、治るのを待つ。六時起床。
 早朝に軽く仕事をして、本日の業務は終了。あとは思い切って休むことにした。午前中はベランダで観葉植物の手入れをする。伊藤比呂美ねーさんの声を借りれば、死屍累々。一冬越して、かなり体力が消耗しているようだ。
 午後からは吉祥寺へ。カミサンがカイロプラクティックで施術中の間、ぼくはひとりで井の頭公園へ。平日の昼間だ。桜は咲いているだろうが、花見客はまだそうそう多くはないだろう、などと思っていたが、甘かった。2ちゃんねるの声を借りれば、人大杉。マルイの横の路地は原宿の竹下通りでもかくや、というほどの人だかりで、歩きにくいのなんの。もたもたと人の流れに飲まれるようにして歩いて、ようやく公園に到着。案の定、地面はあのテカテカと下品に輝くブルーシートが敷き詰められ、そこで老若男女が食っては飲み、飲んでは笑い、笑っては歌い、歌っては踊り、を繰り返していた。池のすみに、ヘラガモだのキンクロハジロだの種類はよくわからんが大量に住み着いている亀たちが、めいわくそうにたたずんでいる。桜、木蓮、コブシ。公園の近所の路地には、ほかに木瓜、山吹、レンギョウなど。


 ついでに、ワイドショーで話題になった楳図かずお先生宅、通称まことちゃんハウスを見にいってみる。確かに個性的だが、上品だと思った。テラスにまことちゃんの像が立っているのと、門扉がグワシのデザインになっているのはご愛敬。個人的には、チキンジョージをどこかに忍ばせてほしかった。いや、いるのかもしれないが。それにしても、こんなに美しい家屋を毛嫌いする輩がいるとは。信じられん。もっとも、輩が心配していた騒々しさの素となる可能性のある見物客は後を絶たないのだろう。とはいえ、ぼくが訪れたときにいた人たちはみなマナーを守って、静かに見ていた。



 カミサンと合流し、吉祥寺伊勢丹で開催されている東北物産展へ。米沢名物の駅弁「牛肉どまんなか」、喜多方ラーメン会津の特別栽培米、岩手花巻の白金豚(プラチナポーク)シューマイ、などを買う。
 夕食は「牛肉どまんなか」を食べた。普段、夕食に米は食べないのだが、今日は特別。あー、腹一杯。
 写真はすべてF-03Aで撮影。なかなかキレイに撮れる。