チェスを題材にした偏愛小説、なのかな。小川流の。暗闇の中で、ひとりつぶやくような文体は相変わらず健在。健在、という単語がまったく似合わぬ文体なのだけれど。
少年がチェスと出会うまで。回りくどいなあ、というのと、なんだかこのストーリーの幕の開け方って、少年漫画みたいだな、と。主人公が唇に障害をもって生まれたという設定と独特の文体がなければ、少年マガジン連載のチェス小説って言っても通用するような。
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