わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

小川洋子『猫を抱いて象と泳ぐ』

 海底チェス倶楽部のチェスに対する堕落した姿勢や退廃的なゲームスタイルに嫌気が差したリトル・アリョーヒンは、自分が入り込んでいたチェス指しのからくり人形“リトル・アリョーヒン”とともに、倶楽部から逃げ出す。
 小川洋子にしてはめずらしく、物語がダイナミックに動いた。小川作品を全部読んでいるわけではないからよくわからんが、こういう展開、めずらしいんじゃないかな。大抵の場合、舞台は密室のような。

猫を抱いて象と泳ぐ

猫を抱いて象と泳ぐ