今冬、アニメ化されるらしいガンダム小説。ぼくはファーストガンダム世代で、ほかの作品はゼータをちょこっと、それから「逆襲のシャア」くらいしか知らないのだが、本作は「逆襲」以降の世界を描いているらしい。
イントロ的な部分だけ読んだ。人類が本格的にコロニーに移住しはじめる「宇宙世紀」の元年に起きた、地球連邦首相官邸のあるコロニーでのテロ事件が描かれている。なるほど、社会的・歴史的にはこんな理由で人類は宇宙に行ったのか、と納得。ファーストガンダムでも少し描かれているが、要するに階級社会なんだよなあ。
少なくとも宇宙世紀モノのガンダムは、ひょっとしたらマルクス主義批判なのかな、と思ってしまった。地球連邦、唯物史観的に考えれば理想の社会形態となるはずなのに、腐りきっているし。ニュータイプという概念を、レヴィ=ストロース的に分析するとどうなるのだろうか、とか、フッサール〜ハイデガーの現象学的に、認識論・存在論の新たな切り口としてニュータイプを語ることもできるかも、とか、わけのわからんことをあれこれ考えてしまった。が、浅学ゆえに論を展開することは、できない。
機動戦士ガンダムUC 1 ユニコーンの日(上) (角川コミックス・エース 189-1)
- 作者: 福井晴敏
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/09/26
- メディア: コミック
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