2009-09-15 色川武大『生家へ』 読書日記 「作品8」。語り手の父が借家として貸し出していた家に住む隣人とのどこか歪んだ関係、そして物価高による困窮。父は隣人に対しても、金に対しても、ガンコでありつづける。ガンコさも極まればある種の狂気だ。未来を見失った男の悲劇だな、と読みながら思った。生家へ (講談社文芸文庫)作者: 色川武大,平岡篤頼出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/05/10メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブログ (25件) を見る色川武大の作品 阿佐田哲也の作品