「ちょいスピ」でおなじみ(なのだろうか?)、元世界銀行人事カウンセラーの中野裕弓さんの自己啓発本。自己啓発本はあまり好きな分野ではないし、軽く読んで参考にしておしまい、という感じのものが多かったりもするのだが、中野さんのスピリチュアル世界に対する向き合い方や世の中、ビジネスなどに対する姿勢はユニークで共感できるところも多いので、なるべく読むようにしている。
本作はビジネス書でありコミュニケーションの指南書であり世界の仕組みと進化のプログラムを知るためのヒントが書かれた本であり、とさまざまな解釈ができると思うが、決して難解ではない。単純に説明すると、ニンゲン(あるいは組織のあり方)には3つのタイプがあり、それらは進化の過程のように捉えてもいい性格のものだ、ということ。進化というよりはステップアップというレベルかな。大衆がみなステップアップすれば、社会構造もステップアップする。
その3つのタイプを「箱」として紹介している。なぜ「箱」なのかはピンと来なかったが(箱でなくてもいいじゃん、という感じ)、その考え方には共感できた。詳細は実際に読んでいただきたいが、アラっぽく説明すると、こんな感じ。
- 第1の箱…会社人タイプ
- 第2の箱…個人主義タイプあるいは変人
- 第3の箱…オープンネットワークタイプ
人を分類して把握する、という考え方は読む前は賛同しかねていたが、読んでみると納得。これを知っておくと、人付き合いがしやすくなるかも。相手のタイプがわかっていれば、それに応じた会話の仕方や仕事での協業の仕方などが見えてくるからだ。
この考え方、中野さんのセミナーではよく語られている模様。それを収録したDVDも、公式サイトでのネット直販オンリーではあるが、販売されている。
- 作者: 中野裕弓
- 出版社/メーカー: ビジネス社
- 発売日: 2009/06/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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