「群像」11月号掲載。仕事はできるがケチでデブな女性サラリーマンが、風邪だと言って突然会社を休む。語り手の「私」は課長の命令で彼女の家に様子を見にいくが…。
さほど作品を多く読んでいるわけではないのだが、吉村さんの小説の主人公は、少数派のニンゲンが多いような気がする。周囲になじめず、なじもうともせず、強い意志で、しかし迷いながら生きている。それが、なんらかの事件を通じて迷いから解放され、なじめないままに強く生きていこうとする…。「ヤイトスエッド」はまさにそんな感じだったな。

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