わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

土管みたいなでかさのプチプチで

 六時三十分起床。なんだこの冷えっぷりは。布団の中にいたままテレビの電源を入れてみると、12月初旬の寒さだ、とお天気お姉さんが説明していた。驚きながら布団から抜け出し窓に近寄る。案の定、結露が真夏に10km走らされた肥満体の人の顔面をおおう汗のようにびっしりと付着している。これも冬の風情か。いや、風情ではない。生活に手間をもたらしカビやサビによって家の耐久性を低下させるやっかいな存在ではないか。わがマンションは機密性が高すぎて冬になるとどの部屋も窓にびっしりと結露が付くようになる。毎朝これを吸水性に優れた特殊素材の雑巾でせっせと拭くのが冬季限定の日課になる。
 窓に俗称プチプチ、梱包材として利用するエアーパッキンを貼り付けて空気の層をつくることで結露を防ぐことはできないだろうかと考え、ネットで検索してみるとこの対策をほどこしている人を何人か見つけた。今年はわが家もやってみることにする。わが家にはカミサンが自作のグッズだの絵画作品だのをお客さんに納品するために、業務用のロール状になった土管みたいなでかさのプチプチがある。これを使って午前中に仮のものをつくってみたが、両面テープが足りなくなって全部屋に付けることはできなかった。そもそもこの冷え込みは今日までで明日からは小春日和がつづくらしい。暇をみてのんびり作業すればいいや。そう思い直し、手を止めた。
 カミサンが焼いたパンで昼食。午後からは仕事。某IT企業の新聞広告。花子に何度も邪魔された。
 仕事中に父から電話。誕生日プレゼント、無事届いたようだ。母とも話す。母方の祖母、もうすぐ九十八歳なのだそうだ。ちょっと足が悪くなってきたので、最近はオヤジとオフクロが週二回程度顔を出して世話をしているのだという。ここまで来たら百まで生きてほしい。
 夕方、軽く散歩。レモンの表皮のような色をした明るい満月が、家々の屋根から上っていくのが見えた。上っていくというより、空という名の棚に置いてあるといったほうが近い感じだった。
 夕食はキノコ鍋。水炊きだ。ナメコ、オウギダケ、シメジ、あとひとつは忘れたが、四種類を入れてみた。ほかの具は豚肩ロース、ねぎ、豆腐。キノコの出汁は偉大だ、と痛感しつつ平らげた。