耳なし芳一のありがたいお経

　六時起床。寒くない。窓を見る。結露がついていない。笑ってしまった。おかしくて、ではない。うれしくて、である。結露はないが、雨は降っている。雨音は強く、家の中に低く響いてくる。うれしさがすこしトーンダウン。
　仕事。早朝からメールで納品。一安心したところで別件の作業。まったく先が見えなかったが、進めるうちに何かがほぐれてくるような感覚があった。大丈夫な気がしてきた。
　十一時、玄米メシでちゃっちゃと昼食を摂ってから外出。この時期にしては温度も湿度も高い。背抜きになっている春夏物のジャケットを着ていたというのに、軽く汗ばんだ。雨が季節を覆い隠しているように思えた。
　五反田にて打ち合わせ一本目。これまた難題。終了後、山手線から新宿で大江戸線に乗り換え、西新宿へ。駅のホームで手の甲に耳なし芳一のお経みたいに手の甲にびっしりとメモを書いた金髪（昔の）キューティー系ファッションのおねーちゃんを見かけた。どれくらい忘れっぽい人なのだろう。それとも、あれはメモなどではなくて本当にありがたいお経だったのかもしれない。

CUTiE (キューティ) 2009年 11月号 [雑誌]

CUTiE (キューティ) 2009年 10月号 [雑誌]

耳なし芳一

耳なし芳一

　打ち合わせ二本目。正確には打ち合わせではなくプレゼン。ぼくがしゃべった。感触は良好。お客様のゴキゲンもよい。
　十七時、帰社／帰宅。少し休憩してから作業開始。ネットで情報収集。自分にはまったくわからない世界があり、そこでは自分にはまったくわからない娯楽や思想、感性などで満ちあふれていることを知る。
　夕食は北斗晶考案、鶏挽肉とほうれん草のカレーを食べた。ルーは市販のものを使う。

喝采!家カレー―いつものルウだけで。うまさ新境地。

北斗晶の鬼嫁キッチン 食材根こそぎ!!使いっきりレシピ

毎日おいしい!北斗晶さんちの愛情ごはん (別冊エッセ)