昨日、東京都写真美術館のミュージアムショップにあったものをパラパラと見た。梅佳代の名前は知っていたが、雑誌に掲載されている作品をちらり見たことがある程度で、日常生活の中で笑顔が溢れ絶頂になる瞬間をうまく切り取ることのできる写真家だなあ、という認識はそこそこにあったものの、特に関心はなかったのだが、この写真集を観て一気に好きになってしまった。
男子小学生のバカな姿をただひたすらにとらえつづけた作品集。路上に寝転がったり鼻の穴に何か入れたり変顔したり変なポーズを取ったり、とにかくただただバカバカしい姿ばかりが並ぶ。そこに溢れかえる生命力のすごさといったら。アタマをバカにしてふにょーんとして、それからみんなで大笑いする。男とは、ただそれだけのために存在しているのではないかと本気で思ってしまった。小難しい内容ばかり並べるブログなんぞしている自分こそ馬鹿なんじゃないかと思わされ、少々考えさせられりもするのだが、とにかく理屈も先入観もヌキにして、内省も取っ払って、ただひたすら眺め、そして笑うべし。
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