第三章「赤革のトランク」を読みはじめる。妹アサから母の遺品であるトランクを預かった古義人は、そこに大切にしまわれていた母の日記を熟読しはじめる。
大江さんの作品の基本には、ほぼ必ず「読む」という行為がある。自身の生活の変化やふりかかる事件と「読む」ということを巧みに結びつけ、その接点から作品世界を深め、広げてゆく。
- 作者: 大江健三郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/12/15
- メディア: ハードカバー
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