わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

大江健三郎『水死』

 第三章「赤革のトランク」を読みはじめる。妹アサから母の遺品であるトランクを預かった古義人は、そこに大切にしまわれていた母の日記を熟読しはじめる。
 大江さんの作品の基本には、ほぼ必ず「読む」という行為がある。自身の生活の変化やふりかかる事件と「読む」ということを巧みに結びつけ、その接点から作品世界を深め、広げてゆく。

水死 (100周年書き下ろし)

水死 (100周年書き下ろし)

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