作・演出:田村孝裕、出演:ほっしゃん。、恩田隆一、西山繭子ほか。公式ブログ
中華料理店の二階で繰り広げられる、ちょっと切ない人間模様。当人たちにとってはその後の生き方すら変えかねない大きな問題ばかりが起こるのだけれど、そのどれもが客観的に見ればごくごく小さな、ありきたりなことで、しかしその小さな悲しみや小さな怒りの連続によって、何かが形作られていく。その何かを昭和的な雰囲気の中で、ギャグも交えながら巧みに表現していた。
ほっしゃん。のツッコミが冴え、ほかの俳優女優さんの奔放な演技も光っていた。西山繭子演じるほっしゃん。の彼女の大阪人、大阪弁がインチキすぎて違和感があったのが気になったけど。でもとてもかわいらしい人で、気になったので検索してみたら伊集院静の娘だった。高山のえみというニューハーフの女優さんも出ていた。声はニューハーフだったけど、容姿はきれいなおねーちゃんそのもの。衝撃的。
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[読書日記]大江健三郎『水死』
第十四章「あらゆる手続きが演劇化される」。ウナイコは「メイスケ母」が戸板に乗せられて運ばれた道を歩きながら、過去に伯父に強姦され堕胎させられたという過去を、そしてその過去こそが自分の女優としてのテーマなのだと古義人たちに語る。
過疎化が進む地方都市での演劇上映という小さな出来事が、大きな事件へと少しずつ変容しはじめているような…。
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