わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

飛び起きる

 五時五十五分、コポッコポッコポッという音で飛び起きる。慌てて枕元にあった古雑誌を握り、音の出所を探す。足元のほうだ。すかさず雑誌を差し出す。だが、0.5秒ほど遅し……。音は花子の喉が鳴らしたもので、毛玉を吐き出すためにゲロをしようとしているところだった。ゲロは水っぽい部分だけ雑誌の上に乗ったがツルツルしたコート紙の表紙では吸い取ることができず、たちまち床に落ちた。ちょうど落ちたあたりに、わが家ではご本尊と呼んでいるゲロの本体がある。くしゃくしゃになった親指大の毛玉が、びしょびしょの胃液と未消化のカリカリ(ドライフード)といっしょになって床に散っていた。そこに布団がなかったのが何よりも幸い。
 一時間後には麦次郎もゲロした。
 暖かな朝。だが窓や玄関ドアの結露がすさまじい。拭いても拭いても水滴が残る。
 十二時、池袋にて打ち合わせ。オブザーバー的に参加したのだが、予想以上の赤字だったと代理店のご担当者が慌てていた。コピーの修正でサポートすることに。
 十四時三十分、新宿にて打ち合わせ。公共系の案件なので、保守的でありながら訴求力の強い表現とはどんなものかで、散々アタマを悩ませる。
 十六時、帰社/帰宅。池袋での打ち合わせ内容に基づき、黙々とコピーを書きつづけた。