わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

無の夢を見ていたのだとすれば

 夢を見ない日はない、というのが脳科学だか心理学だかの定説になっているようだが、実感として夢を見ない日はある。何一つ動かず何一つ音を立てず何一つ輝かない、しかし恐怖や不安は一切感じさせない、完全なる無の中に、身体が、命が、魂が、しっかりと浸っている。もちろん眠っているのだからその最中にそんなことを感じているわけではなく、目覚め、起き上がり、肉体も意識も現実世界に足を付けていると実感できた頃合いに、ふと何気なく、その晩の眠りを振り返ってみると、ああよく寝たな、という呟きとともに、そんな感覚が脳内に像を結ぶ。無が像を結ぶとは変な話だが、抽象的なのに妙なリアリティがあるというのは夢の世界の常なのだから、無の夢を見ていたのだとすれば、こんな実感にも納得がゆく。六時起床。
 初夏の陽射し、初夏の気温。しかし咲いているのは春の花。桜は大半が散ったようだ。目を凝らせば、散りきる直前の桜の影に身を潜めるようにして、早咲きのハナミズキが小さく色づきはじめている。
 早朝から猛ダッシュで仕事。尋常じゃねーな、と思わず独り言がこぼれるほどの手際で、某公共団体のポスターのビジュアルとコンセプトのアイデアを出す。デザイナーにメールを入れたところで、掃除、身支度。
 十一時、税理士さんの事務所へ。有限会社スタジオ・キャットキック第十期の決算書を確認し、捺印。決して満足しきれる数字ではなかったが、自分では昨今の経済状況の中ではかなり健闘できたと思っている。十一期は着実に伸ばさねば。と、経営者の心境で綴ってみる。
 カレーうどんのつけ麺で昼食。
 午後、区役所へ。事務処理の手続きのため。
 新宿御苑前に移動。タリーズコーヒーでホットコーヒーを啜りながら仕事。某得意先への提案のために、シニアビジネスに関する本を読み込む。場所柄か、シャネルで身を固めているのだが、なぜかベルトがねじれているおばさんとか、やたら地味な顔立ちなのだが時計だけは超高級というおねーちゃん、えらそうにふんぞり返っているオッサン、初夏の陽気だのというのに、高級海外ブランド物なのだろう、革ジャンを着込んでハードラゲージを転がすおにーちゃん、などなどなどなど、西荻界隈ではあまり見かけないタイプの人が続々来店していた。

「都市型シニア」マーケットを狙え!―新たな消費マジョリティーの実像

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シニアビジネス―「多様性市場」で成功する10の鉄則

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シニアの本音が見えてくるDATA BOOK〈2007〉

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 十六時三十分、デザイナー、イラストレーターと打ち合わせ。ビジュアルの方向性を固めた。終了後は、なぜか老眼の話で盛り上がる。
 夕食はオムレツとポテトサラダ。食べながら、録画しておいた「くりぃむナントカ」を見て大爆笑。レギュラー番組として復活しないかなあ。
くりぃむナントカ VOL.グー [DVD]

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くりぃむナントカ VOL.チョキ [DVD]

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くりぃむナントカ VOL.パー [DVD]

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