惰眠は頭痛の大敵。寝すぎるとたちまちアタマがガンガンしてくるので休みの日もなるべく六時間以上は寝ないようにしているのだが、疲れている日は例外で、多少頭痛のリスクはあっても、六時間半くらい眠っておきたいと思うことはある。だがぼくの生活リズムをぼく以上に心得ている花子にとっては、このわずか三十分の睡眠延長はとんでもない異常事態であるようで、平日の起床時間である六時前後から、起きる予定でいた六時四十五分まで、枕元で延々と騒ぎつづけた。
風邪を引いたカミサン、かなり回復した様子。午前中は掃除、アイロンがけ。
午後からカミサン、個展会場へ。ぼくはヒマになってしまったので、井草八幡まで散歩する。ハナミズキが色とりどり。山吹とハナニラは終わりに近づいている。マリーゴールドの黄色があちこちで目に飛び込んできた。井草八幡では地元の囃子保存会のような団体が練習をしていた。天地3mくらいの巨大な太鼓を、男衆で掛け声をかけながら交互に叩きあっていたが、あれもお囃子なのだろうか、それとも神社の宗教的な儀式なのだろうか。この神社は源頼朝と縁が深いそうで(たしか八幡様は源氏の氏神だったような)、ということはこの太鼓も頼朝と関係があるのだろうか。興味は抱いたが、神社の方や男衆に訊ねたりはせず、そのまま帰宅。
十七時、カミサン帰宅。夕食はぼくがつくった。インチキパンチェッタを使ったインチキ欧風肉じゃが(肉、じゃがいも、たまねぎ、にんじんを炒めてから、ワイン、水、コンソメキューブを入れて煮込み、塩味を調整して完成)と、冷凍しておいた煮豆をつかったインゲンマメと煮豆のサラダ。肉じゃが、うまくできたのだが、よくよく考えたら、カレーのカレールーを入れる前の状態だな、と思った。
麦次郎が押し入れから出てこない。一度出てきたが、ゴハンを食べたらまた籠もってしまった。