わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

大西巨人『迷宮』

 吉祥寺でちょっと時間が余ったので気まぐれでブックオフに入ったらこれがあったので買って、公園のベンチで昼食後に読んだ。
 自殺した元小説家の皆木旅人の本当の死因は他殺なのではないか、と疑いを感じた編集者であり皆木の遠い甥?にあたる春田が真実を探ろうとする。大西さんお得意のミステリーなのだが文学的哲学的な部分が多く、突然サスペンスやミステリーの領域を越えて純文学的な世界に突入していく。この、妙な飛躍がとても好きだ。さて、本作はどうなるのか。
 ところで大西さん、たしか御年90、だったような……。まだまだ創作されているのだろうか。

迷宮 (光文社文庫)

迷宮 (光文社文庫)

大西巨人公式サイトはこちら。このお歳で、ウェブで情報発信しているだけでなく、入手困難な旧作の公開までしている。スゴイッす。
大西巨人の作品はこちら。最新作は2007年発表の『地獄篇三部作』。まだ読んでないけど。