朝日のほうは書評ではなく古井さんへのインタビューだったけど。
前作のギッスギスな緊張感がほぐれ、安心して読める反面、足元から沁みてくるような狂気がわずかに感じられる妙な作品。これは古井さんの作品だけでなく、優れた現代文学を読むたびに思うことなのだが、感動とは涙を流すことではない。心が動くことだ。そのベクトルは限定されるべきではない。

- 作者: 古井由吉
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/03
- メディア: 単行本
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朝日のほうは書評ではなく古井さんへのインタビューだったけど。
前作のギッスギスな緊張感がほぐれ、安心して読める反面、足元から沁みてくるような狂気がわずかに感じられる妙な作品。これは古井さんの作品だけでなく、優れた現代文学を読むたびに思うことなのだが、感動とは涙を流すことではない。心が動くことだ。そのベクトルは限定されるべきではない。