三鷹駅にテナントで入っている立ち食い系(座れるけど)のうどん屋さん。食券式だしセルフサービスだし、ちょっとせわしない感じなのだが、うどんにはそれを引き算してもなお残る魅力がある。
もともと武蔵野では小麦粉の栽培がさかんだったらしく、各家庭でうどんを打って食べる習慣があったそうだ。それを再現しているのがこのうどん。ごぼっと太い男性の指みたいな麺をキンと冷水で冷やして、それをアツアツの汁につけて食べる。今日注文したのは肉きのこうどん。醤油だしベースのつゆにきのこどっさり(しめじが中心)、そしてちょっぴり豚肉、というつけだれに、ごんぶと麺を付けて食べる。ふっとい麺は讃岐うどんとはまったく違うタイプのコシがあって、歯ごたえがすさまじい。讃岐うどんをしなやかな筋肉をもった女性アスリートに喩えるとすれば、武蔵野うどんは怪力で相手をねじ伏せる、神話に出てくる伝説の勇者みたいな感じ。大地のそぼくさと力強さを堪能させてもらった。
- 出版社/メーカー: 日清フーズ
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