わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

堀江敏幸『一階でも二階でもない夜 回送電車II』読了

 長いこと時間をかけて、毎日のウンコの友としてトイレに置いておいた。長グソは痔の大敵なので、ホントはこういうことをしてはイケナイのだが、このシリーズのエッセイは一篇がとても短くて2ページくらいで終わってしまうので、排便は3分以内と決めていても(そのためにストップウォッチをトイレに持ち込んでいる)十分読むことができるのだ。
 痔のことはさておき、内容は、散文家・堀江敏幸の本領発揮、面目躍如といったところ。堀江さんの作品は小説もスバラシイのだけれど(『河岸忘日抄』『雪沼とその周辺』『いつか王子駅で』の三作がお気に入り)、エッセイは彼にしか書けない内容と息づかいがもっとも顕著に表れていて、これまた大変気に入っている。
 明日からは『バン・マリーへの手紙』を読みはじめる予定。こちらは掌篇エッセイではないみたいだから、トイレにふさわしくないかもしれないが。

一階でも二階でもない夜 - 回送電車II (中公文庫)

一階でも二階でもない夜 - 回送電車II (中公文庫)

河岸忘日抄 (新潮文庫)

河岸忘日抄 (新潮文庫)

雪沼とその周辺 (新潮文庫)

雪沼とその周辺 (新潮文庫)

いつか王子駅で (新潮文庫)

いつか王子駅で (新潮文庫)

バン・マリーへの手紙

バン・マリーへの手紙

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