わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

扇風機の風の勝ちだな

 五時三十分起床。ひどい寝汗に一晩中全身を縛られ締められ、何度も目が覚めたというのに、寝起きの体は不思議とさらり、乾いている。乾いているのは喉だけなのかも、とコップに水を汲み、一息に飲み干してみた。するとたちまち汗が噴き出た。窓を開ける。吹き出した汗とおなじような熱っぽさを持った朝日をくぐり抜けるように、それとは対称的に秋の涼やかさを先取りした風がゆるりと吹いているのだが、部屋の中にはまったく流れ込んでこない。こりゃ、扇風機の風の勝ちだな。そう思ったらなんだかおかしくて、一人でふにゃふにゃと笑いながら、そしてその笑いをごまかすように花子をなでくりまわしたりしながら、身支度を進めた。
 終日仕事。某案件でトラブルが発生し、予定が少々狂ってしまった。やばいかな、と一瞬考えるのだが、必ずなんとかなってしまうから不思議だ。
 十九時、散歩へ。藍がかった墨色の空に灰色の雲が、右に左にとたなびき、気ままそうに漂い、そしてひどくまだらに広がっている。