わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

古井由吉『やすらい花』

「掌中の針」。不毛な部屋探しがつづく中、男は眠るたびに妙な夢を見る。
 本作全体に言えることなのだが、男と女が関わりあう場面では、かならず女の「匂い」が描かれる。具体的に描写がつづくわけではないのだが、妙に強く印象に残る。

やすらい花

やすらい花

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