五時四十五分起床。夕べは目覚めれば激しい雨、という状況を想像しながら寝たものだから、冷えた空気がピタリと静止したまま、高速シャッターで撮影したモノクロ写真みたいな外の様子に少々驚く。曇り空の色は深く濃いが、雨の気配はまったくない。静止した絵のなかを、ハトたちだけが妙にアクロバティックな軌跡を描きつづけていた。
秋分の日、だが仕事。昨日あたりから腱鞘炎が悪化してキーボードを打ちつづけたり鉛筆で字を書きつづけたりするのが少々シンドイのだが、休んでいる時間はない。ただし、昨夜日付が変わるころまで作業していた甲斐があって、今日はそれほど慌てふためく必要もない。というわけで、マイペースに作業を進める。某公共団体ポスター&映像企画、某サービス業者新聞広告、某アパレルメーカー企画。休日だからほとんど連絡はないだろうと思っていたが、かかわっている人たちはみな仕事していたようで、ポツリ、ポツリ、と鍾乳洞の頭上にたまっては落ちる水滴みたいな間隔でメールがとどく。
十九時、業務終了。夜はテレビを観たり読書したり。