わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

保坂和志「未明の闘争」(12)

 友人・アキちゃんとの会話がつづくのだが、ここで語り手が「私」と「アキちゃん」の二本立てになってしまう。実は単純にアキちゃんの台詞からカッコをはずしただけなのかもしれないが…。
 以前にも書いたような気がするが、保坂和志は『小説の自由』などで展開した自身の小説論をブチ壊そうとしてこの作品を書いているように思えて鳴らない。

群像 2010年 10月号 [雑誌]

群像 2010年 10月号 [雑誌]

小説の自由

小説の自由

プレーンソング (中公文庫)

プレーンソング (中公文庫)

保坂和志の作品はこちら。おすすめは『季節の記憶』。