わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

鼎談「世界同時革命----その可能性の中心」柄谷行人×奥泉光×島田雅彦

 世界史(というか人類史か)において、狩猟採集遊動民の時代は得た食糧はバンド(グループ)の全員で平等に分け合うから、共産的と言えなくもない。だが移動しなくなり定住するようになると富が蓄積されるようになり、その結果貧富の差が生まれ、格差社会が形成される…というようなことを柄谷さんが話しているのだが、なるほど、だとすればコミュニズムは資本主義の先にある先進的な社会形態ではなく、じつは原始的な側面も含んでいたということになるな、と納得してしまった。

群像 2010年 11月号 [雑誌]

群像 2010年 11月号 [雑誌]

世界史の構造

世界史の構造

トランスクリティーク――カントとマルクス (岩波現代文庫)

トランスクリティーク――カントとマルクス (岩波現代文庫)

柄谷行人の作品はこちら。一番最初に読んだのは『マルクスその可能性の中心』、一番最後に読んだのは…『探究』だったと思う。
奥泉光の作品はこちら。オススメは『浪漫的な行軍の記録』と『バナールな現象』
島田雅彦の作品はこちら。最近のものは未読なんだよなあ…。