わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

高橋源一郎「日本文学盛衰史 戦後文学篇」(13)

「群像」12月号掲載。『SR サイタマノラッパー』という映画/小説を通じて、戦後青春文学を読み説こうという試みの第一回目、ということ、なのかな。作品中で紹介された「韻神」というヒップホップグループの詞はかぎりなく現代詩的でおもしろかったけど、映画/小説のなかで空回り的へたくそラップをがなりたてる深谷の若者たちのつくった詞の粗雑さ、稚拙さが意外におもしろかった。