覚えることと区別できることは別なのだ

　六時起床。といっても五時半に花子に起こされ、なだめては布団に戻り、起こされ、なだめ、布団に戻り、を数度繰り返したから、五時半に起きたと言ってもいいような状態。ごそごそと花子の相手をしていると、カミサンが「麦次郎が水ゲロを吐いた」と言う。水分だけの嘔吐は腎不全の症状が悪化したときのサインなので緊張したが、その後は落ち着いているらしい。ひとまず様子を見て、つらそうだったら病院に連れて行くことにする。
　八時、麦次郎は普段とほとんど変わらない感じ。その後は水も飲んだし、ゴハンも食べてくれた。ただ、なんとなく倦怠感のある表情をしていたので、それでは、とぼくが偏頭痛やクセになっている寝違えの治療用に中古で購入した鍼治療マシン「シンアツシン」（百花針と呼ばれる剣山のようなハリが先端についたバイブレーター、と言えばわかりやすいか。超微細高速振動で患部やツボを刺激する。長いハリを打つのと同等以上の効果がある場合も）を背中側二カ所、腹側二カ所、ハリをダイレクトに肌につけずにカバーを装着したまま当ててみた（これはハリが苦手な人向けに、メーカーでも推奨しているやり方）。すると明らかに顔つきが変わった。すぐに水をものすごい勢いで飲み、ゴハンもバリバリと食べている。シンアツシンの効果だろうか。よくわからんが、しばらくつづけてみることにする。
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　仕事。某家電メーカーカタログ、某大学広報誌の来年度の企画。
　昼、スパゲティを食べながら「いいとも」を観る。AKB大島が出ていた。80年代のアイドルの顔だ、と思った。基本、AKBのメンバーは顔が薄い。サシコとか、ホントに薄い。でもこの子は濃い。目立っている子はみんな顔が濃い。というか、覚えられる顔をしていると思う。問題は板野だ。AKBのなかでは板野だとわかるが、ピンで登場されると、安室奈美恵と区別がつかなくなって混乱する。

【特典生写真付き】チャンスの順番(A)(DVD付)

　麦次郎が心配だったせいだろうか、午前中は集中力が途切れがちだったというのに、午後は安心したせいか、やたらと集中できた。というよりも、集中状態と弛緩状態のリズムをうまくつくることができた。
　脳味噌がつかれたので、夜はのんびり過ごした。