わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

保坂和志「未明の闘争」(16)

「群像」2月号より。不確実な記憶を軸に物語が進むのだから、物語自体も不確実になっている。だが、その不確実さを生み出しているのは他でもない、言葉という絵画や音楽に比べるとより確実性の高い(絵画や音楽よりも抽象表現のとりにくい、つまりなにを語っても具体化されてしまう性質のある)道具だ。

群像 2011年 02月号 [雑誌]

群像 2011年 02月号 [雑誌]

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