六時二十分起床。深夜から明け方にかけての冷え込みは和らいでいるものの、朝から強く吹く風は妙に冷たい。今年は明らかに春が遅い。来かけては去る。例年なら三寒四温ですぐに暖かな日が戻るというのに、三寒が四寒、五寒、六寒とつづく。しかしだからといって春が完全に遠いわけではなく、マンサクや木蓮、沈丁花、ハナニラと春咲く花は確かに咲いていて、空の表情も日差しの色も、明らかに春めいてはいる。微細な季節の変化に、気温だけが追いついていない。ただそれだけのことなのかもしれないが、現代人にとって季節とは気温変化にほぼ等しいから、どうしても春が遠く感じられる。
計画停電が中止となり電力に余裕があるようなので、午前中は念入りに掃除機をかけた。吸引力が弱まっている。ゴミパックを確認したら、怒った肥満児のほっぺたみたいにぱっつんぱっつんに膨らんでいた。新しいものに取り換える。
強風が吹き荒れるなか、クイーンズ伊勢丹、生協とまわる。食材等。立ち止まらざるを得ないほどの強い風に見舞われるのだが、無風になる瞬間が時折訪れる。そのときに感じる陽の光はまさしく春のもので、もうそれだけで上着を脱ぎ捨ててしまいたくなる。だが一秒後にはまた強い風が吹くのだから、そんな気持ちが持続することはない。自転車や徒歩で通り過ぎる人たちはみなダウンジャケットや厚いウールのコートを着ていた。誰もが皆、一秒間だけそれを脱ぎたくなっているのではないか。そんなことを考えながら、容赦なく吹く向かい風を荒くやり過ごした。
午後からは仕事。某大学新聞広告。要件のとりまとめ、資料の収集と読み込み。たいした作業はしていないので、電力消費が大きそうなiMacは起動させず、コンパクトでLEDバックライトを搭載している工人舎のミニノート(ネットブックが登場する前に発売された7インチ液晶のA5サイズノート)、SH6だけ立ち上げておいた。低スペックだがwebブラウジング、メールチェック、テキスト入力、pdf閲覧くらいならまったく問題がない。今日はWindows 7を立ち上げているが、不要なサービスを切るなどしてOSを軽量化・高速化しているので快適に使える。WebだけならDドライブにインストールしているUbuntuを使えばより快適に操作できる(日本語変換がちょっとアホなのが問題だが)。愛着があるのでまだまだ使い倒すつもりだ。
夕食はポークチョップを焼いた。たれが大量に余ってしまった。明日、カミサンになんとかしてもらう予定。