「群像」4月号掲載。ドイツの地方都市での文学祭に招かれた主人公(おそらく多和田本人がモデル)は、ホストである地元の高校にホテルの料金を支払えるだけの財力がないために、介護施設に宿泊することになる。
多和田葉子にしては抑えられたスタンダードな文体なのだが、時折ドキッとするような表現に出くわす。妙な視覚や触覚、そして擬音。これらは、多和田が女性だからできるのか、それとも多和田がドイツ在住だからできるのか。
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