わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

多和田葉子「雲をつかむ話」

 これまで連載されてきた3回分とは、ちょっと文体も雰囲気も違う。断片的な記憶を積み重ねていくことで、伝えたいことに少しずつ、ふらつきながら迫っていく感じ。比較的直線的に物語を描いてきた過去3回分とはまったく違う手法。それだけに、話が過去の連載で触れられていたところに戻ったとき、妙に視野が広がっているような気がした。

群像 2011年 04月号 [雑誌]

群像 2011年 04月号 [雑誌]

多和田葉子の作品はこちら。先日他界したベルリンのシロクマを主人公にした小説を書いています。