わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

円城塔「道化師の蝶」読了

 結局、どこからどこまでが作中作品で、どこからどこまでが本筋のエピソードなのかがわからなかった。いや、わかるような気がするのだが、そういう読み方をしてはいけない、と感じさせられてしまうのだ。読むという行為は、書き手による読み手へのある種の強要だ。その強要を、この作品はしようとしていないのかもしれない。主人公である謎の作家・友幸友幸のように。

群像 2011年 07月号 [雑誌]

群像 2011年 07月号 [雑誌]

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