「変化する風景」。語り手の、おそらくは彼のマンション十四階にある住居からともに首塚を眺めたことのある知人に向けての手紙、という設定。その後、語り手は一度も首塚を訪れていない。しかし、十四階からの首塚とその周辺の眺めは、毎日少しずつ、あるいは季節ごとに大きく皮ってゆく。その変化についての描写がつづいたかと思えば、十四階からの眺めとの共通点があるとして、話はいきなりパウル・クレーの作品へと突入してゆく
- 作者: 後藤明生
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1999/10
- メディア: 文庫
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (20件) を見る