わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

後藤明生『首塚の上のアドバルーン』

「変化する風景」。語り手の、おそらくは彼のマンション十四階にある住居からともに首塚を眺めたことのある知人に向けての手紙、という設定。その後、語り手は一度も首塚を訪れていない。しかし、十四階からの首塚とその周辺の眺めは、毎日少しずつ、あるいは季節ごとに大きく皮ってゆく。その変化についての描写がつづいたかと思えば、十四階からの眺めとの共通点があるとして、話はいきなりパウル・クレーの作品へと突入してゆく

首塚の上のアドバルーン (講談社文芸文庫)

首塚の上のアドバルーン (講談社文芸文庫)

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