わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

文化祭と体育祭

 夢の中で、教室にいた。小学、中学ではない。高校だ。机はランダムに並べられていて、ぼくはなぜか教卓に対し九十度ヨコをむいている。隣には女子が座っている。どうやらぼくはこの女子と仲がいいらしいのだが、どんなに記憶をさらってみても、この子が誰なのかわからない。名前を忘れているだけで、おなじクラスになったか、あるいは学年は一緒で顔くらいは知っている子だったのか。わからない。この日は文化祭のようで、クラスでは何やら学術的な展示に取り組んでいるようだ。ぼくはそれを表面上は手伝っているようなのだが、おそらくはまったく手伝っていない。高校時代とまったくおなじだ。現実世界のぼくにとって、文化祭はたのしいイベントではなく、集団から取り残されるための儀式だった。ぼくは時間をもてあましている。校舎に設置されている、少なくともぼくが実際に通っていた高校にはなかった巨大なエスカレーター、喩えるなら深い地下からゆっくりと、だが一直線に地上へと運んでくれる大江戸線のエスカレーターくらい大きなエスカレーターで、行ったり来たりを繰り返しては、教室にある横を向いた机に何度も座り直している。開催されているのは文化祭だけではない。体育祭も盛り上がっているようだ。ちなみに現実世界のぼくは高校三年間、一度も体育祭に参加していない。日程が陸上部の地区予選と重なっていたので、そちらを優先したのだ。クラスの連中からは非難囂々だった。その体育祭に、ぼくが出る。それではいざ、とジャージに着替えるのだが、持参したものが学校指定のイモジャーではなく黒地に緑の三本線が入ったアディダスのもので、こんなのを着ていたら先生に怒られる、どうしようか、と例の女子に相談しているところで目が覚めた。六時。
 午前中は入稿をメールで済ませてから、喘息の定期検診、そして事務処理のために銀行周り。週末にある程度進めておいたのは、これらのための時間を確保しなければならなかったからだ。曇天の中、財布だの預金通帳だのをリュックに詰め込み、あちこちを行ったり来たり。行く先々で猫を見かけた。
 午後からは別の案件。企画モノ。気楽な感じで依頼を受けてしまったが、考えはじめたらたちまちずぶずぶと思考の沼に落ち込んでしまった。なかなか道筋が見いだせず、四苦八苦。だが日が暮れた頃にはなんとか見えてきた。ブルーブラックのインクを入れた万年筆でコピー用紙のヤレ紙にアイデアのメモを書きつけるのだが、感想しているのか、どうもインクフローがしぶかった。