わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

赤瀬川原平『個人美術館の愉しみ』

 「個人」をくくりにした美術館の案内書(を装った赤瀬川原平流美術論)。これも今日の朝日新聞書評欄で紹介。「著者に会いたい」で、赤瀬川のインタビューが掲載されている。
 たしか「サライ」みたいな中高年向け雑誌に連載されてたんじゃないかな。どこかで読んで、へえ、と思った記憶がある。一気にまとめ読みすると、もっと楽しめそう。

個人美術館の愉しみ (光文社新書)

個人美術館の愉しみ (光文社新書)

赤瀬川原平の作品はこちら。視点をずらすこと、気づくこと、意味づけることの楽しさを学問の域にまで昇華させた(?)「路上観察」は必読。

「路上観察」もいいのだが、やっぱり個人的には別ペンネーム・尾辻克彦の純文学作品がおすすめ。奇妙な浮遊感のあるミクロ的リアリズムがスゲエ。