わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

ジョージ・ソーンダーズ/岸本佐知子訳「赤いリボン」

「群像」12月号掲載。この作家のことはまったく知らないのだが、アメリカでは人気が高いようで、2003年発表の作品らしい。
 ある街に突然、街を襲った狂犬病によく似た症状の病気が、犬を中心に猫やその他のドウブツにも感染しはじめる。
 ニンゲンが罹患すれば、すぐに病院に連れて行かないと手遅れになる……。
 作品中は、悲しさやニンゲンの腹黒さ、そして逃避願望が渦巻いているというのに、なぜか読了後は希望に満ちた感覚に包まれる。ホントに不思議だ。

群像 2011年 12月号 [雑誌]

群像 2011年 12月号 [雑誌]

岸本佐知子の作品はこちら。
短くて恐ろしいフィルの時代