わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

交互

 昨日の日記は風邪薬を飲んだせいか朦朧としていたので、忙しい時に採用している「今日の事件簿」スタイルにしたのだが、なぜだか短歌にしてみたくなり、とはいえ朦朧としているからロクなものにならぬだろうと思いきや、今日になって読み返してみたら意外におもしろくて驚いた。
 六時五分起床。といっても、一晩中猛烈な喉の痛みで眠れなかったから、果たして起床と呼ぶべきかどうか。まどろみながらの完徹、というと表現はおかしいのだが一番しっくりしているように思えるのは、喉の痛みに耐えるという行為とはまったく関係のないところで、猫たちが夜中になんども騒いでいたからに違いない。叫びはじめると、その都度起きてなでくりまわしたり声をかけたりしてなだめる。ついでに洗面所でうがいをする。喉の痛みよ取れろ取れろと念を込めながらガラガラするのだが、ペッと吐き出した瞬間にその念まで吐き出しているような気がして、これではダメだ、治らんぞ、と思ってみたりしている。そんな、行動やら痛みやら心の動きやら念やら、すべてが一晩中、ひとつながりになっていたようだ。
 風邪薬を飲む。猛烈な眠気との闘い。
 仕事。朝イチは某IT企業の企画。終わってからは、某水産会社からの案件。一時間以上、ひたすら金目鯛についてだけを調べつづけた。
 午後、外出。真冬の容赦ない冷え込みと晩秋の柔らかな陽気とが交互にやってくるこの季節は、何を着るかが悩ましい。今日は後者、柔らかな陽気が一日を包もうとしている。黒のスーツに白のシャツ、上にコットンのコートを羽織ったのだが、下着にヒートテック的なハイテク素材のものを選んだのが失敗だった。少し歩くだけでじっとりと汗ばんだ。風邪のせいだろう、軽い眩暈のような感覚。実際に眩暈が起きているのではなく、体がのぼせた結果、視覚と皮膚感覚が微妙に、しかし急激に狂うのだろう。
 十五時、都内某所にある代理店にて売り込み。懇意にしていただいている印刷会社の方が出向していたので、ご紹介いただくことができた。ありがとうございます。
 十七時、帰社/帰宅。落ち着いてからは、事務処理に明け暮れた。