わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

David Sylvian「Victim of Stars」<予約>

 ジャパン後期からヴァージン時代のソロ、そして独自のレーベル「samadhisound」を立ち上げてからの作品、と現在に至るまでのキャリアをざっと振り返ることのできる便利なベスト盤。新曲も1曲だけ収録されている模様。
 表題は、アルチュール・ランボーの詩をエクトル・ザスーのディレクションのもとで、世界各国のミュージシャンが音楽化した傑作コンセプト・アルバム「Sahara Blue」に収録されている、アルバム中唯一のランボー以外の者が詩を書いた作品。要するにデヴィッドが作詞しているのだけれど、当時のレコード会社との契約の問題でデヴィッドは会社にナイショで「Mr.X」として参加。当然ながらこれがバレて、大騒ぎになったというイワク付きの楽曲がタイトルになっているというのは、これまた何の皮肉なんだろう。

Victim of Stars 1982-12

Victim of Stars 1982-12

Sahara Blue

Sahara Blue

Davidの作品はこちら。オリジナル最新作は「Manafon」。最近のものでは、Nine Horses名義の「Snow Borne Sorrow」がオススメ。ぼくが一番好きなのはソロ1作目「Brilliant Trees」、それからジャパン実質再結成の「Rain Tree Crow」。