血尿が出る夢で深夜に目覚め、そのままトイレに向かったのだが、本当に真っ赤な色をした尿が出て便器を染めてしまうのではないかという恐怖を感じたものの、出てくる尿はいつもどおり、わずかに黄色がかった、美しい表現をすればトパーズのような澄んだ色をしていたでひとまず安心するのだが、今日一日、トイレで用を足すたびに、いちいち尿の色を確認してしまうことになるのだが、それはこの時から数時間から十数時間以上経ってからの話だ。二度寝をすると、今度は夢に、学生のころ大好きだったバンド、ZELDAが出てきた。聴くと何故か元気が出る曲「Question-1」を演奏していた。血尿に負けるな、と励まされたのだろうか。わからない。六時起床。
外に出ると、空の低いあたり、家々の屋根にかかるかかからないか、というくらいの高さに、ほぼ水平に、オレンジ色の帯が北、西、南、とぐるり円状に広がっているのに気づいた。東側は朝焼けで広範囲が燃えるような赤に染まっている。空全体が、東側に大きな宝石を付けた指輪になっているようだ。何らかの気象現象なのだろうが、初めて見た。
仕事。ただひたすらに仕事。
夕方、カミサンと軽く散歩。ぱらりとした小雨が路上や葉の落ちた木々のかさつく木肌や自分たちの上着の表面を気まぐれに濡らす。空は灰色。ところどころ、かすかに雲が切れ、インクのあせたグラビア誌の青のような色の空が見え隠れしていた。
夜も仕事。ただし、早めに切り上げた。
[読書日記]金井美恵子『ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ』
「ひかりのくに」。父の死、父の家出、父の死。
- 作者: 金井美恵子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/01
- メディア: 単行本
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