「群像」三月号掲載。大江本人をモデルにした主人公・長江古義人の作品を、身内の女たちが批判しようとしている。
長江古義人が書いた作品のタイトルは大江が書いたものと同名でおそらくは同内容、それを自分が生み出した作中の登場人物たちに批判させる…。現実世界と虚構世界の境目がよくわからなくなる不思議な作品だが、この点に重きを置いた読み方を、はたしてしていいものかどうか。
3.11後の日本を舞台にし、現実世界の大江同様、長江が反原発活動をしているという設定も気になる。
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