五時五十五分起床。目覚まし時計とiPod touchのアラーム。このダブルセットで目覚めるのがクセになってしまった。五分の時間差でセットすると、確実に起きられる。朝は強かったはずなのに年々弱くなり、近ごろは小細工をしないと起きられないようになりつつある。加齢のためなのかと思ったが、一般的には歳を取ると目覚めるのが早くなるらしいから、そういうわけではないのだろう。単に自堕落な方向へ気持ちとカラダが向かっているというだけの話なのだろう。ならば戒めれば解決する。だが、戒めなどまったくしたくない。他人に対しても、自分に対しても。
やや重さの感じられる曇天。雨だ雨だと予報に散々脅されている。終日部屋にこもって仕事。いつの間にか脅しどおりに雨が降り出していた。宅配便が集荷に来たときに玄関を空けて、はじめて気づいた。朝ならば耳を澄ます。しかし仕事中はうっかりすると、まったく聴覚を使おうとしなくなることがある。音が聞こえている。ただそれだけで、いずれかの音に関心を向けたり何かを拾い取ろうと耳を澄ませたりすることは、まずない。それどころか、近ごろはBGMすら流さなくなった。ひたすら鉛筆や万年筆を握ってアイデアメモを書き留めたり、Macに向かってキーボードを叩きつづけたりするとき、聴覚はあってなきがごとし、となる。言葉を思い浮かべ、心のなかでそれを声に出し、反芻し、切った貼ったで表現をこねくり回し、それに合わせて手を動かし、紙の上やらLCDの上やらにそれを書き留める。その作業の音以外には、聞こえないし聞き取る意志もない。ただ、時折その静寂めいた状態を、猫たちがブチ壊してくれる。そうなったら手を止め、壊れた静寂を修繕するのではなく、猫といっしょにぶち壊すしかない。
夕食はカミサン謹製の肉じゃがと塩麹きんぴら。うまし。
塩麹と甘酒のおいしいレシピ―料理・スウィーツ・保存食 麹のある暮らし
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