「群像」「新潮」の最新号を読んでいたのでしばらく中断していたが、再開。
下の姉の結婚式後、泰夫は姉を探しにでかけたい気持ちを抑えつつ、友人との約束だった旅行に出かける。上の空になりながら姉と家族について回想を重ねるのだが、記憶と電車内の様子との入り混じり具合がおもしろい。軸は回想にあるのだが、時折ふわっと車内に戻る。その感覚が面白い。
古井由吉自撰作品 1 杳子・妻隠/行隠れ/聖 (古井由吉自撰作品【全8巻】)
- 作者: 古井由吉
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2012/03/09
- メディア: 単行本
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