わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

長嶋有「旅人」

「群像」六月号掲載。納骨をテーマにした連作の最終話。妙な明るさと割り切りが作品の大半を占める中、親族ならではの深い闇のような谷間がところどころに突然現れる。しかし、だからといって作品の起伏が激しいわけではない。全体としては、淡々としている。だというのに、不思議と印象に残る変な作品。名作ということなのかもしれない。

群像 2012年 06月号 [雑誌]

群像 2012年 06月号 [雑誌]

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